寡黙な職人の一風変わったお店を紹介したい。
なんと、ギターアンプ専門店である。

img_5294

西田製作所。
相模原駅を橋本方面数分歩いた先。
二階に居を構えるギターショップじゃなく、ギターアンプ専門店。

隙間産業もここまで特化していると天晴である。
そんなMr.スキマの寡黙なオーナーにバッチリ話を聞いてきた。

img_5360

常連客の大学生がレポーターを名乗り出てくれました。
それではインタビューをご覧ください。

 

「うちの考え方としては現場第一主義」

インタビュー:学生バンドマンズ

img_5378

●店長さんの店を始めた経緯はどういったものでしょうか。

「結構長いこと楽器屋さんの下請けとかと、口コミでアンプの修理を受けていました。実はサラリーマンをやりながらそれをやっていて、お金を貯めてからもっと色々やろうと模索していたところに、相模原市のチャレンジショップというのを知りました。」

●お店の創業支援制度でしたっけ。

「はい。相模原市に書類を書いて送り、審査やプレゼンなどをしました。創業支援みたいなところは飲食店が多いから、こういう商売が非常に珍しかったのか、なんとか入選させていただきました。」

●やっぱり学生の時は音楽をやっていたりしましたか。

「もちろん。やっていました。」

img_5368

●その時は何を担当していましたか。

「ギターです。高2から始めまして、大学生の時はもうひどいもので学校にもあまり行かず、学校の外でメンバー集めて新宿とか下北のライブハウスに出ていました。」

●ガッツリなバンドマンだったんですね。

img_5267

「でもしばらくして勤めるようになり、バンドをしてない時期もありましたが、機材を直したり、いじったりすることが好きで、それはずっと続けていて、独学で色々覚えました。」

●独学なんですか!?すごいですね。店名の由来を教えてください。

「これは結構色々あって・・・誰かにね、西田製作所って言われたんですよ。それいいや!と決めました。」

●店長さんのオススメとか、こういうサービスしていますとか、こだわりなどはありますか。

「修理の内容は電気のことなどもあって難しい話になってしまいますが、わかってもらえるように説明をして、カルテと称して毎回説明書を発行しています。」

●なるほど、確かにいつもそうですね。

「楽器屋さんとかに出すと何が直ったのかわからないまま「はい、何万円です」という修理が多いと思うので、私はできるだけ説明をするようにしています。」

img_5375
●サービスに関しては私も結構お世話になっていて、痒いとこに手が届くというか、修理するだけではなく、そこからさらに良くなるように改造をしてくれるのがすごく有難いです。この前フットスイッチを直してもらった時に、衝撃に強くもしてもらって、ああいうサービスはすごく嬉しいです。

「ありがとうございます。この分野は様々な人がいますが、自分のポリシーは、“実用の道具として壊れない”というものです。世の中にこのような古いアンプが好きな人は結構いまして、ヴィンテージのものにこだわる方も多いんですよ。お客様の中には部品はこの年代のものしか使わないで欲しいという方もいます。」

●すごいこだわりですね。

「昔の音と同じ音を出したいならば、そういうのも大事です。ただやっぱりライブをしたり日頃の練習をしたりしていくことを考えると、ある程度は耐久性がないと現場でダメになると思うんです。つまり、うちの考え方は現場第一主義って感じです。もちろんいい音を出すというのも大事なんですけど。」

「野望としてはメンテナンスの文化を変えたい」

img_5411

●アンプに関してはこの西田製作所さんってすごくたくさん置いているじゃないですか。そういうのって、やっぱり試奏して、このアンプはこうなんだと知ってもらいたいからでしょうか。

「そうですね。むしろ弾くのはタダなので、ここに入ってでっかい音でガンガン弾いてもらって、それで自分の好きなものを選んでもらいたいです。実際に自分が弾いてみて、これはこういうものだということを体験して欲しいです。だから試奏は大歓迎です。」

●ではアンプを知ってもらいたいし、そのために修理も改造もしますみたいな感じなんですね。

「こう言うとすごく偉そうなんですけど、欧米とかの人たちと比べると、日本はギターとアンプが対等な関係にないと思います。アンプをもっと大事に考えて、自分で持って使おうという文化がないから、そこを変えていきたいです。色々見ていると真空管のアンプはメンテナンスが大変だからとか、そういう事を言ってなかなか所有するに至りません。まずメンテナンスの敷居を下げたいですね。あと色々試してもらいたいというところについては、すごく大きなことを言ってしまうと、文化変えたいと思っています。これは本当に寝言は寝て言えって感じの野望ではあるんですけどね。」

img_5417

●私も個人的にはマイアンプを持ちたいと思っているんですけど、やっぱ重いからとか、メンテナンスが手間だからとか、そういう課題も多いと思いますね。

「はい。自分がアンプを意識するように変わったエピソードがあるんですけど、都内でライブをやっていた頃に、バンドをクビになっちゃったんですね。代わりのギタリストを入れるからやめてくれって言われました。でも仲が良かったので、代わりに入ったギタリストがどんなやつか見てやろうと観に行きました。そしたら“VOXのAC30”というアンプに、“Fenderのテレキャスター”を直結していて、足元にエフェクターをいっぱい並べていた私とは間逆でした。出てくる音は多彩な良い音ですごくバンドに合っていて、これは自分がクビになっても仕方がないなと思いました。そんな“VOXのAC30”なんて35kgもある巨大なアンプをどうやって運ぶのか聞いたら、車を持ってないからタクシーで運んでおり、練習の時はメンバーにお願いして台車で家から押していると言っていました。すげぇ根性だな!と驚きました。そして「俺にとってはこれも楽器なんだ。」と言った彼の言葉が、その後の僕の人生にすごく影響を与えたんです。」

●格好良い。このアンプだからもうエフェクターとかはいらない!という感じですよね。

「そう。そういう感じ。そこから自分も考えが変わりました。でも正直かなりその人は特殊だとは思いますけど。」

●アンプを修理すると言っても世界は広く色々なアンプがあるじゃないですか。それで、あー、なんだこれ、全くわかんねぇ!というものにあったことはありますか。

「ありますね。常にそれは壁としてぶち当たります。そんな時は、もう調べて、調べて、色々ネットを見たり本を見たり、外国の人に相談したりします。」

●修理していく中で、なんでこういう壊れ方するんだというのはありましたか。

「そういうものもあります。」

●どのようなものですか。

「まさに昨日なんですけど、音が出るけど小さくてかすれた音しかしないというマーシャルのギターアンプがあって、電気がおかしいのかなと思って直した時、本当だったら400ボルトぐらいなければいけないところが、120ボルトぐらいしかきていませんでした。なんで電圧が低いんだろうと思ったら、普通はヒューズが壊れるとバチンって切れるんですけど、そこに繋がっている高圧電用のヒューズは切れずに死にかけてすごい抵抗になっていたんです。」

●なるほど。勉強になります。自分は生涯現役を貫きたいので、西田さんにはいつまでもお世話になりたいと思います、よろしくお願いします。

「ありがとうございます。エンジニアの目線もあるけど、自分もプレイヤーだから弾いている時に、こうならいいのにというのを共有できることを強みにしたいとは思っています。」

img_5424
<お店インフォメーション>

住所:相模原市中央区相模原1-3-9小川ビル201
TEL:042-707-4662
FAX:同上
MAIL:dahnishi@gmail.com
営業時間:11:00~20:00
定休日:水曜日(その他不定休)
駐車場:ナシ
ホームページ:http://nsdworks.net

img_5328

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CHORUS公式twitter

CHORUS公式twitter

相模原市

相模原市

相模原商工会議所

相模原商工会議所

相模原市自治会連合会

相模原市自治会連合会

相模原青年会議所

相模原青年会議所
ページ上部へ戻る